

OSのホームページに掲載されている OS MAX-55HZR エンジンのレギュレーター構造図と部品図。
吸気の負圧によってシリコン製レギュレーターシートが動き、それに伴いレバーを作動させストップバルブを開いて燃料を送る構造になっています。
レバー部分を指で押してストップバルブを作動させて燃料通路の開閉を行い、ニップルから息を吹き込めば通路の抜け具合が判るはずです。

キャブレターからレギュレーターを外し分解。
黄色矢印がシリコン製レギュレーターシート。

赤い矢印が吸気の負圧で動くシリコン製レギュレーターシートにより作動させるレバーで、ニップルに差し込んだ燃料用シリコンホースに息を吹き込みながらレバーを押し込むと、押し込む量により息の出方に変化があります。
エンジンストップした時点でレギュレーターの燃料制御は薄い状態だったと思われるのですが、実際に息を吹き込んでみると、レバーの押し込み量が小さいと息の出方が少なく、押し込み量が大きいと息の出方が多くなるので、この部分の制御は現在は正常だと思われます。
レギュレーターを組み込みキャブレターに取り付けて作業終了。
このエンジンのレギュレーターの作動はクルマのフューエルインジェクションで使われるフューエルプレッシャーレギュレーターの役目と全く同じで、その構造もほぼ同一だったので模型用といっても手抜きの無い構造に拍手です。
燃圧を合わせるためにレバー部分のスプリングの強さを決めるまで大変だったろうと思います。

レギュレーターが正常であればエンジンのオーバーホールで交換する部品代がかなり抑えられることになり、シリンダーライナーを再使用することで、その他の交換部品代金は9,042円となりました。
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