



クラブ員のKさんよりジェットエンジンヘリコプターに搭載されている3軸ジャイロ「JR TAGS-01」の調整依頼がありYFC飛行場へ。
この機体は別のオーナーの方の所有でしたが、Kさんが譲り受けて現在所有されていらっしゃいます。
譲り受けた時からホバリング時の安定性がなく、上空飛行も不安定であるため、なんとか調整したいものの、なかなかうまくいかないので調整を手伝ってほしいとの依頼でした。
JR製の3軸ジャイロは初期のTAGS-01から現在のTAGS Miniまで経験しているため、取扱説明書と「G-TUNE」用のノートPCを持参し、確認を行いました。
まずは送信機のデーターを初期設定し、その後にキャリブレーション設定です。
ここまではジャイロ本体のボリューム調整のみで順調に出来ましたが、リミッターとゲイン調整はノートPCを接続し、実際に必要な数値を直読しながらの変更になります。
リミッターは各々100に設定して完了ですが、ゲインは工場出荷時のままにせず、送信機側のゲイン数値100の時にトータルゲイン数値が100になるように設定変更です。
これを行うと送信機のゲイン数値とジャイロ全体の数値が同一になり、感度調整が判りやすくなります。
実はこの設定を確認している時に送信機側のゲインが100%であるのに、G-TUNEで確認すると実際のトータルゲインが最大50%までしか上がっておらず、ほとんどジャイロの効果が出ていない状態だったのです。
ようやく飛行可能な状態になったので、ジャイロ感度を70に設定してから離陸を行ってもらうと、今までとほとんど変わらないと言われ、80に変更してみるとかなり安定したそうです。
それならばと更に100に設定すると、エルロンにハンチングが発生し、すぐに降ろして90に変更。
しかし90でも少しハンチングが出るため85に変更。
すると今までで一番安定性が良く、ハンチングも出ていない状態となったのでそのまま上空飛行を行ってみると、上空でのハンチングも発生せず旋回中のバンクでも問題なしとの事で、安心して着陸されました。
結果として3軸ジャイロ「TAGS-01」の調整をほとんど行われず、初期設定のままで飛行されていたため、ジャイロの効果がほとんど得られないままKさんの腕で飛ばしていたことになります。
PCによる「G-TUNE」での設定内容をうまく使いこなす事で、フライバーレスでありながら、フライバー付きと同等な保持力や安定性、運動性を与えることが可能になります。
私の所有するネオキャリバー50FBLやE6S 550FBLは「G-TUNE」にて設定を細かく変更したことで、ホバリングも上空飛行もフライバー付きとほぼ同等な感覚で飛ぶようになっており、それをKさんが操縦されたことから今回の調整依頼になったのです。
「G-TUNE」による調整&設定変更はとても時間の掛かるものですが、調整がうまく決まると運動性と安定性の両方が手に入るので、とても楽しく飛ばせるようになります。
Kさんにも「G-TUNE」での設定をお勧めしましたが、実際に行われるかどうかはKさん次第ですね。
posted by アムロジン at 21:57|
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